「金庫って言ってみて？」

私はちょっと耳が悪いんです。日常生活にはあまり差し支えはない程度ですが。

高音が聞こえません。
レンジや洗濯機のピーピーという電子音が聞こえません。
携帯の単音の着信も聞こえません。和音着メロが登場・主流になって携帯が持てるようになりました。技術の進歩よありがとう。
夏のうるさい蝉の鳴き声も聞こえません。おかげで一人静かな夏を過ごしています。（昔は聞こえたんですけどね〜。だから勝手に蝉も全滅の危機にあるのね、って思ってました。）
鳥のさえずりも聞こえません。秋の虫の音色なんてどんなものかわかりません。


聞き分けしにくい、発音分けできない音があります。
「し」と「ひ」
「き」と「ち」
「ぎ」と「じ」と「ぢ」
「ず」と「づ」など。

「常時・じょうじ」「行事・ぎょうじ」「定規・じょうぎ」「行儀・ぎょうぎ」なんて全部ごっちゃです。聞くも言うも適当。パソコンで打つときは数回間違えます。
「広い」って言えないので「だだっ広い」とかって言い直します。

そんな私に、母は幼い時発音の練習をよくさせてくれました。

よく使われたお題が
「金庫って言ってみて？」

「き」と「ち」の聞き分けのできない私には、母が果たして
「きんこ」と言わせたいのか
「ち○こ」と言わせたいのか、
私は果たして
「きんこ」と言っているのか
「ちん○」と言っているのか、
さっぱりわからず、とても恥ずかしかったです・・。

なんで母は多感な小学生だった私に対してそんなお題をわざわざ選んでくれたのでしょう？
・・・いやがらせ？
選びやすいお題だったか、下ネタ好きな母だったから、でしょうけど。

今でも人前では「金庫」は口に出して言えません。
ええ、とてもじゃありませんが。

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saku-sakuさん。
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こっこさん。
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